子どもを抱きあげること

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本心を育む人生を出発しましょう

実は本心を育むのに一番有効な手段は『本を読むこと』です。
なぜなら、本を読むことは人との深い出会いになるからです

人望がある人に共通しているのは、常に本を読んでいることと言われています
私は50年に人生でそれを実感しました

この記事では、本を一部分を紹介し、解説することで
本を読む喜びを味わうことができます
1冊でも多くの本と出会うことで、本心の成長につなげるブログです


所長
所長

今日の本の紹介は

のびのび子育て』

吉岡たすく 著

からの引用です

今日の解説。成長のポイントはここ!

親子で、夫婦で、親しい人同士で、
温かなつながりを持つことは真の家庭づくりには必要不可欠です
相手の寂しさ、辛さには寄り添い
喜び、幸せ、安らぎには共鳴することにできるために
必要な信頼関係を築くため、自分がなにができるのか
ブレない生き方をしたいものです

今日の本の引用はこちら!

「先生、ぼく、きょう生まれたんだよ」
ミツオくんが、嬉しそうに話しかけてきました。そこで私が
「そう。生まれたとき小さかったミツオくんが、おとうさんやおかあさんのおかげで、こんなに大きくなったんだね。どれくらい重くなったのか先生がはかってあげよう」
と言いながら、ミツオくんを抱きあげました。

そして
「ひとりずつ、ミツオくんと握手して『おめでとう』を言って、お祝いしてあげようね」
と私はミツオくんを抱いて、みんなの前を通りました。

子どもたちは、ミツオくんと握手をして
『おめでとう』と言いました。
ミツオくんも『ありがとう』とお礼をしていて、みんなほんとうに嬉しそうでした。
そのあくる日、ミツオくんのおかあさんから手紙をいただきました。
「ミツオは毎日学校から帰ってまいりますと、よほど疲れるのか
『ただいま』という声も聞こえないくらい小さい声です。
そして、座敷にあがってくるなり、ごろんと横になってしまいます。
ところが、きょうは『ただいま』という声も、
びっくりするような大きな声です。
そして『おかあちゃん、ぼくね、先生に抱いてもろたよ』と
座敷中をポンポンとびながら
『先生に抱いてもろた、先生に抱いてもろた』と大はしゃぎです。
私まで嬉しくなってしまいました。先生ありがとうございました」
この手紙をよんで、何かなにげなく抱き上げたことが、
ミツオくんにとっては、こんなにも嬉しいことであったとは思いもよらなかったのです。

次の日、二三人の子どもが走ってくるなり、
大きな声で「先生、ぼく、あさってやで。たのむよ。抱いてや」「ぼくもやで」と、言うのです。
誕生日の予告申し込みです。

その日から、私の学級では、その子どもの誕生日には、
その子どもを抱きあげることになったのです。

~児童文化研究家 吉岡たすく氏より~

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