本心を育むNO516 運命

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私たちは、一人ひとりを本当に大切にしているか、ということを常に考える必要があります。

例えば、手紙をくれた人に返事を書こうと思いながら、つい書きそびれて月日が経ってしまい、いつの間にか忘れてしまうことは少なくありません。「そのうちに」と思っていると、先方から電話があり「着きましたか」と聞かれることになります。

贈ってくれた人は、何も礼状が欲しいわけではなく、届いたかどうか、確認したいだけです。

ですから、「届きました。ありがとう」という礼状を出す(あるいは電話をする)ことが、その人を大切にすることになるのですが、私たちは、ついついなおざりにしているような気がします。

一人ひとりを本当に大切にしているかどうかで、実はその人の「運命」が決まってきます。

「運命」というものは「人が運んでくるもの」です。

運んできてくださった人に「感謝」し、「手を合わせる」、ということを続けていると、その人の人生は、「嬉しさ」や「楽しさ」、「喜び」に満ちたものになっていきます。

極端に言うと、「運命」には「運がいい」とか「運が悪い」ということはありません。

「運が悪い人」というのは、目の前の「運」(人)を見過ごしている(大切に思っていない)ということにほかなりません。

一人ひとりを大切にしている人は、必ず良い「運命」を手に入れます。

「運」は「人によって運ばれてくるもの」なのですから。

「運にめぐまれている人」というのは、別に次から次へと「幸運がやってくる人」という人ではありません。

一人ひとりを大切にしている人なのです。

人との「出会い」や「つき合い」を大切にしていくかどうかで、自分の将来が決まっていく、ということに気がつかなければいけません。

一人ひとりを大切にしない人に「幸運」はありません。

つまり、良いものが運ばれてくることはないのです。

逆に、一人ひとりを大切にしている人(社会的な地位や身分というものには関係なく、人間一人ひとりを本当に大切にしている人)は、「幸運」を手に入れます。

それは、金銭的経済的にプラスになるということではなく、目に見えない「運の良さ」というのもです。

「今まで自分は、運が悪かった」「ついてなかった」と嘆く人は、もしかしたら、一人ひとりを大切にしてこなかったのではないでしょうか。

もう一度、自分の日常生活を見直してみましょう。

報酬や仕事というものに関わっていなくても、自分と縁のある人、出会う人というのが必ずいるはずです。

その一人ひとりを、できるだけ大切にしていくことです。

そうすれば、今までにない「幸運」な日々が展開していきます。


『神さまに好かれる話』
小林正観 三笠書房

所長視点

「真」とは変わらないこと。どんな人にも、どんなときでも、どんな状況でも、どんな環境でも、変わらない人は本物です。

そんな人がこの世を動かしてきたのかなー と思う今日このごろです

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