本心を育むNO527 深堀り

『カントは死ぬまで我が街から一歩も出でず。

キリストの布教はわずか5マイル四方。

しかし二人は人類を永遠に照らす深い真実を遺した。』

広さではなく、深さが真実や真理を伝える。

我々は往々にして、広さという、「華やかさ」や「派手さ」や「目立つこと」を求めてしまう。

そして、どんどん薄っぺらになる。

毎年、今の時期になると「深山の桜」の話を思い出す。

深山の桜とは、山奥にある桜の木のこと。

桜の木が小さな頃は、まだだれも気付かない。

それがだんだんと大きくなるにつれ、その桜を見ようと、人がおしかけてくる。

やがて、何もない山奥に、その桜木までの細い道ができる。

そして、何年もたつと、大木となったその桜を見るために、道は広くなり、まわりに店もできる。

自ら一つの宣伝せずとも、自ら動かずとも、魅力があれば多くの人が集まってくる、ということだ。

深さとは、どっしりしていて、落ち着きのある、しみじみと感じる魅力。

魅力があれば、広さは関係ない。

深山の桜のような、魅力ある「深い人」を目指したい。


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所長視点

井戸を掘っていくと地下水にあたり、地下水はすべての井戸に通じています。

一つのことを深堀りして極めていくと、全てのことに通じていくという意味だそうです。

沢山の経験をしなくても、一つのことを通じて多くのことに通じて行く術があります。

自分の心を深堀りしていくと、全ての人の心に通じていく…そういう人が『愛が深い人』と呼ばれるのかもしれません




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