本心を育む NO462 「変わらないこと」

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《一つのドアが閉まるとき、他のドアは開いているものである。なのに人は、しばしば閉まったドアを長く未練たっぷりに見つめてしまい、開いたドアになかなか気づかない。》
(アレクサンダー・グラハム・ベル/発明家・イギリス)

ベルは電話の発明家として名高く、今も電話はBellと呼ばれている。
しかし、本人は発明家として次々に自分の研究対象を変えていっている。
それは、エジソンも同様であった。
これは一流の発明家としての姿勢から生まれたのかもしれない。

日本の発明王と呼ばれたのは豊田佐吉である。
発明家は、必ずといってよいほど実業家たちに振り回されて傷ついている。
ベルもエジソンも佐吉もそうである。

佐吉は、その傷を癒すためにアメリカを旅行する。
そこで、まるで蟻のように走る車の列を見た。
そして「日本でも、アメリカに負けない車をつくらなくてはならない」と考え、帰国後、息子・喜一郎に命じて自動車事業に着手させた。

今では世界一の自動車会社であるトヨタだが「変わらないことが一番悪い」と現社長が言っていた。
これは、ここでベルが教えてくれていることを言っているのだろう。
今までのドアは絞められており、新しいドアが開いているのに気づき、そこに向かわないと企業は終わることになるということだ。

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所長視点

人間の脳の傾向として、変化を求めると現状維持の割合は、

144:20000

とのこと。変わりたいけど変われない理由がここにあります。

変化を習慣化するまでは大変ですが、変化が当たり前になれば、変化しないことに違和感を感じるようになるようです。

隣のドアもあけてみようかな…

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