015年8月、科学雑誌の「ネイチャー」で世界を驚かすような研究が紹介された。
ここにあるもの(たとえば私たちの思考)が、向こうにあるものに影響を与えるということが、ついに証明されたのだ。
遠く離れた物体が互いに影響を与え合うというのは、量子論の核となる考え方の一つだ。
二つのダイヤモンドを約1キロ離れた場所に置くと、それぞれの中にある電子が、同時に回転する方向を変える…これはたしかに、伝統的な物理学にとっては衝撃的な発見だ。
人は自分が見ているものすべてに影響を与え、変化させる。
何かをただ見るだけで、その何かの分子を変え、原子を変え、エネルギーを変えるほどの力を発しているということだ。
私が何かを見ても、私が何かをしても、この世に存在するすべてのものに影響を与えている。
ホイラー教授は、この現象を「深くて幸福なミステリー」と呼んでいた。
自分の中にある偏見、思い込み、意見を世界に反映させ、世界の姿を変えている。
感謝の気持ちで世界を観察すると、美しいものや、すばらしいものばかりが目に入る。
その状態になると私たちは、今度は愛や魔法、奇跡のエネルギーを放出するようになる。
つまり、「すべてはつながっている」と信じるだけで、宇宙のエネルギー・フィールドに感謝と喜びのエネルギーを送り出すだけで、本当に世界を変えられるということだ。
これはすごいことだ。
自分が幸せになると、地球全体も幸せになる。
カリフォルニア大学サンディエゴ校のジェームズ・ファウラーと、ハーバード大学のニコラス・クリスタキスが行った研究によると、ただ誰かの慈善的な行動を観察するだけで、自分もいいことをするきっかけになるという。
『「感謝」で思考は現実になる』パム・グラウト サンマーク出版
コメント