アホは神様の望み

「愚かさを守る」とは、鈍く、遅く、重い生き方をしながら、自分の中の「愚」をひそかにしっかりと守ること。

その深く大きな愚かを一生涯かけて貫くこと。

神が望んでいるのはそういう生き方ではないでしょうか。

スティーブ・ジョブズ流にいえば、「Stay foolish」、かしこく小さくまとまるよりも、大きな愚か者であれ。

器の大きなアホであれ。

天の理が求め、サムシング・グレートが喜ぶのは、人間のそういう心のあり方や生き方なのだと思います。

「陽気な心」もその一つでしょう。

明るく前向きで、いつも喜ぶことや笑うことを忘れない心です。

いい加減でいいとはいいませんが、パーフェクトばかり求めていても人間は行き詰まってしまうのです。

心も苦しくなるばかり。

だから、「ああダメかな」と思ったら、鏡の前で一人、ニッコリ笑ってすませてしまえばいいのです。

笑えば邪気や暗い心も少しは晴れ、やり直そうという気持ちもわいてきます。

人間、笑えるうちは大丈夫。

人生は勝ち負けではないが、泣くよりは、たくさん笑ったほうが勝ちなのです。

そういう笑い上手、喜び上手な人が神さまから好まれる人でもあり、笑いや明るい心を保つ「陽の力」が体の健康を回復、増強し、いい遺伝子のスイッチをONにする効能があるのです。

そのような喜びの心、おかげさまの心、つつしみの心。

そういうものが私たちの体を満たしたとき、私たちの命はいきいきと豊かに息づき、私たちの人生も幸福への歩みを始めるのではないでしょうか。

したがって、いっけん鈍重に見え、愚かとも思える生き方こそが、実は苦しいこの世を生きていくために神が人間に授けた知恵である…

そのことをできるだけたくさんの人に知ってもらい、また、実践してもらうために、私は残されたこの世での時間を精いっぱい使いたいと考えています。


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所長視点

人間の魅力は「素・朴・愚・拙」の四つの言葉で表すことができるそうです

素とは、何も身につけない、飾らない。

朴とは、情があり、泥臭い。

愚とは、自分を飾らずバカになれる。

拙とは、不器用でヘタクソだが一途。

どれもが自分の損得を先に考えず、効率を求めるのではなく、ボーとして、鈍い生き方のなかに人間の魅力があるというのは、もう一度生き方を見直す必要があるかもしませんね

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