本心を育むNO551 面白いこと

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「いまの仕事は自分に合っていない。ちがう仕事を見つけたほうがいいのかな」

若いビジネスパーソンには、そんな思いを抱えている人が少なくないようです。

仕事について間もない新入社員でも、“自分に合う仕事”はほかにある、と思っているフシがあります。

しかし、そんなものはありません。

自分に合う仕事を求めていたら、いつまでも放浪を続けることになります。

いまついている仕事に自分を合わせていくしかないのです。

「そんなことをいっても、合わない仕事じゃ、楽しくないじゃないか」

あなたは、どこかに楽しい仕事、おもしろい仕事が、あると思っているのですか?

たしかに楽しそうに仕事をしている人はいます。

おもしろさを見出している人もいるでしょう。

しかし、それは、仕事がそうさせてくれているのではありません。

その人自身がその仕事を楽しんでいる、おもしろくしているのです。

幕末に長州で騎兵隊を組織した高杉晋作の辞世とされる歌を見てみましょう。

「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは こころなりけり」

病の床に伏していた高杉が詠んだ“前句”に、看病にあたっていた野村望東尼が“後句”をつけたともいわれていますが、おもしろくもない世の中も、心しだいでおもしろくなる、と詠っているのです。

ちょっと心を変えてみませんか。

「合わないな」「つまんないな」というところにとどまっていないで、何か楽しいこと、おもしろいことを見つけてやる、という気持ちで仕事をしてみてください。

その仕事を外側から見てあれこれ判断するのをやめて、まるごと飛び込んでみたらどうでしょう。

合う、合わない、楽しい、つまらない…を決めるのは、それからだって遅くはないのです。

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所長視点

人間の創造性は、面白がるときに最大に発揮されるようです。

与えられた環境の中で、いかに自分が楽しくなるように工夫していく。

それこそが人生の醍醐味であって、楽しいことを与えられて喜んでいるようであれば、まだまだ未熟者で成長の余地があります。

人間らしいく生きるコツでもありますね

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