本心を育むNO534 ゆっくり話す

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「言い方」と「自律神経」はつながっているので、自律神経のバランスによって「言い方」は変わってきますし、逆に、「言い方」によって自律神経のバランスも変わってきます。

この2つはループのようにつながって、お互いに作用し合っているのです。

たとえば、上司に急な仕事を依頼された際、

「了解です!」

とハキハキと感じのよい言い方をした場合と、

「はい、わかりました…」

と、ボソボソとネガティブな言い方をした場合とでは、体の中の細胞の働き方が変わってきます。

前者の言い方の場合は、自律神経のバランスが整い、脳をはじめとする全身の細胞に酸素と栄養が行きわたるので、頭が冴えて仕事のパフォーマンスが高まります。

体にもエネルギーが満ちるため、疲れにくくなり、健康を維持しやすくなります。

いっぽう、後者の言い方の場合は酸素と栄養が不足するため、脳や体のパフォーマンスが下がります。

当然、仕事の処理能力も落ち、上司からの評価は下がります。

また、細胞が活性化しないため、さまざまな健康被害を引き寄せてしまいます。

この時生じる健康被害は、短期的なものでは、

「疲れやすい」

「頭がぼーっとする」

「よく眠れない」

「頭痛」

「便秘」など。

長期的にリスクが高まるものとしては、

「がん」

「脳卒中」

「心筋梗塞」

「糖尿病」などが挙げられます。

日常生活で気にする「言い方」というのは、「相手に不快な思いをさせないように」という、コミュニケーションを主としたものだと思います。

しかし実際には、毎日の何気ない「言い方」によって、自分のパフォーマンスや健康状態にまで影響が及んでいるのです。

ふだん何気ない「言い方」で、自分のパフォーマンスや健康を害しているという事実に気づいている人は、ほとんどいません。

しかも、「言い方」は、自分が発するものだけではなく、他人からの「言い方」も同様に作用します。

他人から、怒りや愚痴など、ネガティブな「言い方」を投げかけられた瞬間、あなたの自律神経のバランスは一気に乱れ、パフォーマンスや健康に悪影響が及ぶのです。

『「ゆっくり」話すと、空気が変わり、人生が変わる!』 小林弘幸 幻冬舎

所長視点

言葉や表情、態度は相手に示すものでもありますが、自分の心に影響を及ぼすツールでもあります。

自分の心を大切にするには、言葉を丁寧に、自分の本心が喜ぶことを意識して発することが重要です。

一番聞いている声は自分の声。

自分の心は、いままで自分が発した言葉を栄養にして育まれてきたわけですから、いまの自分は何色の心になっている?

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