地球に住む生命体に宇宙は等しく天敵を与えた。
天敵がいなければあらゆる生命は増長し、蔓延、跋扈する。
それは調和を愛する宇宙の心に反するということだろう。
ただ、限りない生命体の中で人間にだけ天敵がいない。
なぜか。
長い間の疑問だったが、ある時思い至った。
人間の天敵は外ではなく、心の中にいるのだ、と。
人間を襲い、蝕む天敵。
それは心の中に巣くう不平不満である。
事あるごとに沸き起こってくる不平、不満、愚痴こそ、人間を滅ぼす天敵である。
人間を損なう天敵の対極にあるもの、それが感謝である。
心が感謝の思いに満ちあふれた時、あらゆる不平不満は一気に消え去る。
感謝こそ、人間という生命体を健やかに成長させる根幹である。
『小さな人生論 ポケット名言集』致知出版社
https://amzn.to/39DE9t0 致知出版社 藤尾秀昭
所長視点
生物のなかで自分の私利私欲のために同族を傷つけあうのは、人間だけだそうです。他の動物は弱肉強食の世界ではありますが、生態系を守るようにできていて、きちんと棲み分けされています。
人間も『感謝』できるときに、共に生き、共に栄え、共に家族となって生きていける平和の世界ができるように思います。
環境や相手に対する不平不満こそが、人間の天敵であることを肝に命じて…
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