今日のお題は
青山俊董(しゅんどう)さんです
へー どんな方なんですか?
曹洞宗の尼僧で
味わい深い法話、エッセイなどで人気がありますよ。
今日のお題
亭主関白だったご主人を失ってまだ月日の浅いMさんが、しみじみいった。
「主人が生きているうちは、こんなわがままな亭主、いなくなったらさぞかしらくに なるだろうなあと思いました。ところが亡くなってみてはじめて、こんなに風よけになっていてくれたのかと、遅ればせながら気づかせてもらいました。毎日お線香をあげては主人にわび、また感謝しています」
月も雲間があったほうがたのしいように、人生の旅も変化があったほうがよい。
愛する日あり、憎しみあう日もあり、成功して天にも昇るような思いになったり、失敗して谷底に沈む思いになってみたり、生まれたとよろこび、死んだと嘆き……。
おかげで七十年、八十年の人生も退屈することなく過ごさせてもらうことができる。
中国、北宋時代の詩人、蘇東坡という方が詠じた詩に
「晴れて好し/雨も奇なり」
という一句がある。
人生の旅路にも、雨の日あり風の日あり、晴れる日もあれば嵐の日もある。
美しき山あり、断崖を落下する日あり、花咲く日あり散る日あり、氷雪の下で春を待つ日あり、さまざまあって、それぞれによろしいというのである。
すべてが 人生の道具だてであり、人生の大切な彩りとなっているというのである。
道元禅師はこれを「生死は仏家(ぶっけ)の調度」とおっしゃった。
生老病死、愛憎、損得さまざまの起き伏しのすべてが人生の道具だてであり、そ れがそのまま、お浄土の道具だてでもあって、同じ道具を使って、浄土にするか地獄にするかは道具を使う本人次第だと示される。
『たった一度の人生を悔いなく生きるために大切なこと』海竜社
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所長視点
何も起こらない、のどかで無事な毎日を私達は望みますが、何の問題もなく、困難やトラブルもない人生をおくれる人など誰もいません。
時間が経つと、あんなやっかいなことがあったから今がある…と困難やトラブルに感謝できるようになることが成長の証しなのかもしれません
ある偉いお坊さんはいいました
「人生はな、何もなかれと願うけれど、何もなくてみい。退屈でかなわんぞ。いろいろあるからいいんじゃ」
なるほどね…
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