流言は、智者に止まる

本心を育む人生を出発しましょう

実は本心を育むのに一番有効な手段は『本を読むこと』です。
なぜなら、本を読むことは人との深い出会いになるからです

人望がある人に共通しているのは、常に本を読んでいることと言われています
私は50年に人生でそれを実感しました

FUJU
FUJU

今日は引用は

風の中に立て ー伊集院静のことばー 大人の流儀名言

になります

今日の本の引用はこちら!

私の同級生の一人に、あいつのオヤジは人を殺した、という噂が出て、私は驚いた。友だちの家が母子家庭であるのは父親が刑務所に入ってるからと、誰がどうこしらえたのか(バカな大人の噂話を子供が聞いたのだろう)、教室で声をひそめて皆その話をしていた。
その日、家に帰り、その話を母にした。母は裁縫していた手を止め、私の手を強く引っ張るようにして怖い顔で言った。
「そんなことがあるわけないでしょう。あなたは△△君を知ってるのだから、ちゃんと違う、と言ってあげたの?」
私はうつむいた。母の言う、そういう考えを、その時は思いもしなかった。
「△△君とお母さんが可哀相でしょう」
彼の母親は、時折、手籠に入った和菓子を行商のようにして売っていた。母は、大変ね、と言いながら、それを買っていた。仲も良かったのだろう。
「もう二度と、人と一緒になって、そんなことを言わないと約束してちょうだい」
「わかった」
「よく覚えておくのよ。誰かを悲しませる嫌な話や、噂話があったら、あなたの胸で皆止めるの。この先ずっとそうして下さい」
以来私は、他人の噂話はいっさいしない。雑誌の中傷記事も読まない。その類いのことに徹して来たら、普段どんなに人柄の良い人であっても、噂話をしている時の彼等の顔がなんとも醜いとわかった。
数十年過ぎて、本を読んでいたら、「流言(りゅうげん)は、智者に止(とど)まる』(荀子)の一行を見た。なるほど昔からこういう考えがあったのか、と感心した。
《私は智者にはほど遠いが、流言を自ら止めることを守っている》


『風の中に立て 伊集院静のことば』KODANSHA

今日のポイント

SNSの発達により、インフルエンサーの方々が発信することに一喜一憂することが多くなった。発信者の内容を鵜呑みにして、そのまま拡散してしまうことが正しいことのように思っている人もいます。しかし、確証や根拠のない情報が世間に流れることで、大きな災害が起きたときなどに、多くの人たちがパニックになることもあります。
一人一人が世界に発信できる時代。発信する側の責任と、発信を受ける側の徳目が問われています
どれだけコミュニケーションツールが発達しても、関わる人間の質がそのまま文化になります。

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