今日のお題は
松下幸之助さんです
経営の神様といわれている人ね
パナソニックを一代で築き上げた経営者で
倫理教育や出版活動、政治家の育成に力を注いだ方ですよ
今日のお題
自信というのは、生きる上で非常に大切なものですな。
第一そうしたものがなければ、生きていてもこんなに頼りないことはない。
もっとも、自信を持ちすぎるのも困りものですがね…。
ぼくも、自信をなくすという経験は何度となくしてますわ。
悲観して、どうにも困りはて、夜も眠れんというようなこともありましたよ、実際は。
しかしね、その翌朝になると、もうすっかり考え方というか発想が変わってましたな。
昨夜悲観した材料をもとに、これはこう考えよう、あれはああしようというように、建設的な考え方が心に浮かんでくる。
禍転じて福となすというか、いわばそういう発想ですね。
それが自然にできたのですよ。
だから、自信をなくしたとはいうものの、そのつぎの瞬間には、どうすればそれを解決できるか、そのことをもう懸命に考えていたということですな。
幸そういうことができたので、今日までやってこれたのではないでしょうか。
それができたのは、ぼくが持って生まれた性格というものもあるでしょうが、やはり体験の中から自然に身についたものでしょうね。
百のことを行って、一つだけ成ったとしたら、たいていの人は事の成らない九十九に自信をなくし、もう再びその事を試みなくなるでしょうな。
そうなれば、まさに失敗ですね。
しかし、よく考えれば百が百とも失敗したわけではない。
たとえ一つでも事がなっているということは、他の九十九にも成る可能性があるということですね。
そう考えれば勇気が出てきましょう。
そして、事の成った一つをなおざりにしないで、それを貴重な足がかりに、自信を持って九十九にいどむことができる。
そうなれば、もはや成功したのと同然ですよ。
よい面を見て自信を持つか、悪い面を見て自信をなくすか、それによって人生は大きく変わってくるのではないでしょうか。
『すべてがうまくいく』PHP研究所
所長視点
松下幸之助さんは「事の成らない九十九に自信をなくすか、事の成った一つに勇気を持つかで人生は変わる」といわれました。
その心構えは「素直な心」。
素直な心でいると、危機に直面してもこれをチャンスと受けとめ、“禍を転じて福となす”こともできます。
自信は「つける」ものではなく、今の自分と深く向かい合うなかで気づけるもの…なんでしょうね
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