これが自分の日常なんだ

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「本心を育む」のトリセツ

皆様の本心が刺激をうけ、栄養になりそうなお題を、まさきち所長がチョイスし

まさきち所長視点で解説しています

日々の生活で、真の家庭づくりにお役立てくださればさいわいです


まさきち所長
まさきち所長

今日のお題は

大峯千日回峰行、その1300年の歴史の中で

2人目となる満行を果たした

塩沼亮潤(しおぬま・りょうじゅん)さんです

塩沼亮潤大阿闍梨「人生を変えていく3つの言葉」 | ハルメク暮らし
生と死の境をさまようほどのすさまじさといわれる大峯千日回峰行と四無行。1300年の歴史で達成できたのはわずか2人です。その一人、塩沼亮潤(しおぬま・りょうじゅん)大阿闍梨(だいあじゃり)に、人生を好転させる心と習慣を教えていただきました。

今日のお題

千日回峰とは、往復四十八キロ、高低差千三百メートルの山道を
十六時間かけて一日で往復し、合計四万八千キロを歩き続ける修行。

もし、途中でこの行をやめるときは、左腰に携えている短刀で自分自身の
腹をかっ切って自害するという厳しい掟がある。

そして、千日回峰が終わると、さらに厳しい行、「四無行(しむぎょう)」が待っている。
「四無行」とは、九日の間、「断食、断水、不眠、不臥(ふが)」
すなわち「食わず、飲まず、寝ず、横にならず」を続ける行。
生きて帰る確率は五十%という危険極まりない行だ。

塩沼師は
『私は四無行に限らず、苦難に遭うといつも
「これが自分の日常なんだ」と考えるようにしております。
すると、一種の暗示効果で「あっ、こんなものか」と思えるのです。
逆に、何でこんな苦しい目に遭わなくてはいけないのだろうかと思うと、
不平不満が次から次へと口をついて出てまいります。
与えられた環境を特別なものだと思わず、それを日常と考えて
適応していくようにすることがとても大切なのだと思います。』

『一に勤行(ごんぎょう)
二に掃除
三に追従(ついしょう)
四にあほう
と申します。
追従(人が喜ぶことを言う)までは誰でもできるのですが、
四番目のあほう(自分を捨てる)にはなかなかなりきれません。
自分の悪いところを指摘されると、どうしても感情を顔に出したり、
言葉に出したりというのはあほうになりきれていない、
つまり我があるということです。』

『人生生涯小僧のこころ』(塩沼亮潤)致知出版

所長視点

塩沼師は千日回峰行の九百九十九日目の夜に「人生生涯小僧のこころ」と色紙に書いたそうです
あと一日で千日回峰行を終えようとしている自分と、19歳の頃、雑巾をもち、ほうきを持って駆けまわていた小僧時代の自分は、何も変わっていない。心のうちには同じような熱い気持ちがある、と。

塩沼師ほどの方であっても「我を捨てるのが難しい」とのこと
我があると「これが自分の日常なんだ」と思えない。

極めた方の言葉ですね。すごい!

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