今日のお題は
草薙 龍瞬さんです
僧侶で興道の里代表。中学中退後、16歳で家出・上京。
放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業した異色の方です
今日のお題
毎日が、今より少し楽しく、心軽く、快適にすごせたらいいな…きっと、多くの人がそう感じていることでしょう。
ただ現実には、次から次にやってくる仕事や雑事、悩ましい人間関係やストレス、先の見えない将来や、ネットやスマホ、メディア情報との「お付き合い」など、「正直、疲れる」モノゴトで一杯です。
最初に確認したいのは、「何ごとも考え方が大事である」ということで、一般に、人はモノゴトに「つい反応してしまっている」のであって、「正しい考え方」に立って生きているわけではありません。
たとえば、仕事や人間関係で「理不尽な」思いをすることがあります。
「なんでこうなるのか?」と反応してしまい、疑問、葛藤、納得いかない思いが湧き起こる…こういう体験は、誰でもしているはずです。
もしこのとき「自分の考え方」しか持っていなければ、あらゆることに自分流の“こだわり”で反応してしまいます。
たとえば自信が今ひとつ持てない人なら、「わたしが信頼されていないから?」と疑心暗鬼になったり、「能力が低いと思われている」とヘコんだり。
怒りっぽい人なら、簡単に腹を立てて、誰かれかまわずグチをこぼしたり、ヘソを曲げたりします。
また「認められたい」気持ちで一杯の人なら、「わたしだって一生懸命やっています(泣)」と自己主張を始めて、周囲から「いや、そこは問題ではないのだが…」と顰蹙を買うこともあります。
こうした自己流の“こだわり”は、さらに尾を引きます。
心はざわつき続け、「そういえばあのときも…」と記憶を検索したり、「そんなことをいうなら、あの件(あの人)はどうなんだ?」と責任転嫁や反撃が始まったりと、「ムダな反応」が続きます。
こうした反応が数珠つなぎになって、アタマはイライラ、モヤモヤ状態に突入していきます
こうした、よくある心情は、「ただ反応している状態」です。
人はみな、日々、反応しまくりです。
でも、ブッダにならって、「この状況ならこう対応すればいい」という考え方の手順が最初にはっきりしていれば、自分の“こだわり”だけで反応することなく、正しい道筋でモノゴトをとらえられるようになります。
では具体的に、どんな「考え方」から始めるか。
最初は、これです…。
「どんなときも、方法がある」(だからなんとかなる)
何が起きてもそう考えられる(発想できる)ようになること。
それを最初の目標にすえましょう。
つらくなったら、「方法はある」。
不安や迷いを感じたときも「方法はある」と、自分に言い聞かせるのです。
その方法は意外とシンプルで「使う言葉を変えればいい」のです。
というのも、思考は言葉で作られるからです。
つい否定的な思いが出てきたら、「方法はある」と繰り返してください。
つらくなったら「方法はある」。
憤慨したときも「方法はある」。
不安や迷いを感じたときも「方法はある」
まずは言葉で繰り返すこと。
そうして抒情に「考え方」を作りかえていくのです。
『これも修行のうち。』KADOKAWA
所長視点
どんな心配ごとであろうと、嫌なことであろうと、その人に見合った問題しか起こらないという。
乗り越えられない問題はやってこないのだから「大丈夫」「心配するな」「何とかなる」。
方法はある、だからなんとかなる
あとは肚(はら)をくくりだけ…
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