武士の一言

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本心を育む人生を出発しましょう

実は本心を育むのに一番有効な手段は『本を読むこと』です。
なぜなら、本を読むことは人との深い出会いになるからです

人望がある人に共通しているのは、常に本を読んでいることと言われています
私は50年に人生でそれを実感しました

FUJU
FUJU

今日は引用は

武士の一言

になります

今日の本の引用はこちら!

【草履片々、木履片々】

片足に草履、片足に木履を履いた不完全な状態でも、人には走りださねばならない時がある。(黒田官兵衛)

織田信長から毛利攻めの司令官を命じられた秀吉は、次々と城を落とし、最後に備中高松城を囲んだ。その秀吉の軍師として、史上稀れな水攻めを仕掛けたのが黒田官兵衛である。
高松城は本丸のみを残して水中に没し、落城は時間の問題だった。そんなとき、羽柴陣に、「京本能寺で信長横死」という、驚天動地の知らせが飛び込んできた。
秀吉は度を失った。
なんといっても信長は、草履取りだったおのれを、織田家重臣のひとりにまで引き上げてくれた絶対的な存在である。秀吉は戸惑い、途方もない喪失感に襲われた。ふと気づけば、自分たちは敵地の奥深く取り残されている。
上方の変事が毛利陣につたわれば、相手は講話に応じるどころか、かさにかかって攻めかかってくるだろう。滅びの予感が、秀吉の胸に潮のように押し寄せた。そのとき…
「あなたさまに、ご運が向いてこられましたな」
大きなまなこを底光りさせ、秀吉の耳元でささやく男がいた。黒田官兵衛である。
「これは危機ではござりませぬ。むしろ天が下された千載一遇の好機と考えるべきです」
官兵衛は秀吉に向って言った
「草履片々、木履片々」
人は慌てていると、片方の足に草履、もう一方の足に木履を履くなどという、とんでもない間違いをおかす。普通であれば、走りにくいことこのうえないが、それでもなお、人には走りださねばならない瞬間がある。それを、まだ時が至らぬからと一瞬でも躊躇していると、潮はたちまち引いていってしまう。

『武士の一言(いちごん)』朝日新聞出版

今日のポイント

絶体絶命の危機だと思っていたことが、実は見かたを変えれば、千載一遇の好機だった、ということは世に多くあります。危機的状況のときに『もう終わりだ…』と思っているのは自分であって、神様はそうではない
危機的状況にくるんで与えたチャンスを必ず見つけてくれることを信じて、見守っていてくれています

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