「父は私たち子供がチョコレートを選ぶ際、絶対に取替えを許さなかった。『お前はいま、掴んだじゃないか。文句を言うなら自分の手に言え』と」
人生は選択の連続だ。
右に行くのか左に行くのか、白をとるのか黒をとるのか、どんな物事も決定はつきつめると最後は二者択一。
そして、どんなに大枚をはたいて、貴重なアドバイスを受けたとしても、最後に決定するのは自分。
だから、文句を言うなら自分の手に言うしかない。大事なことは、うまくいかなかったときの人としての態度だ。
人やまわりのせいにして、見苦しく、自分の責任を逃れるのか。
あるいは、そのくやしさをバネにして、歯を食いしばって、新たな挑戦をするのか。「なにくそ負けてたまるか」という発憤が、人をもう一段高いレベルに成長させる。
「文句があるなら自分の手に言え」という言葉を胸に刻みたい。
(向田邦子「無名仮名人名簿」より)
所長視点
いま置かれている環境は、自分が決めた結果であり、人から言われたからではありません。
確かに人から言われた、断りきれなかった部分があるかもしれませんが、「人から言われて最後「やる」と決めたのは自分」「断れるような状況ではないなかで、それを選択する以外、方法がなかったなかで最後決めたたのは自分」です。
自分の人生は自分で決めてきたし、これからもそうです。そう思うと余分な力が抜けるような気がします
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