本心を育むNO536 世の光

生涯マスコミに一切姿を見せず、在野の哲人として国民教育に心血を注いだ森信三先生。

全国3000人といわれる門弟の一人、「実践人の家」元理事長・田中繁男氏が読書会に出席するたびに問いかけられた言葉です。

ある読書会で、校内暴力が絶えないことを嘆く教師に対し、森先生はこう尋ねました。

「それで、あなたは何をしましたか」。

その人が黙り込むと、普段は柔和な森先生が凄まじい気魄でこう言ったそうです。

「現在の学校が困難な状況にあることは、私も知っています。

だから、その中でいまあなたが何をしているか、それを知りたいのです。

例えば、満員の講堂が停電になったとします。

しかし、五燭の電灯一つ、あるいはロウソク一本があれば、大きな騒ぎにもならず、無事退場できるのです。

あなたはには、その一本のロウソクになろうとする気持ちがないのですか」

目の前の現実に不平不満を言ったり、批判をするのではなく、その中でいま何をしているかを自らに問いかけよ…。

97年の生涯を「実践」に捧げた森先生の魂のメッセージです。

心したい言葉です。

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所長視点

自分の責任として受け止め、自分に何ができるのか?

これが「世の光となれ」と語られたイエス様のみ言の意味なのかもしれません

自分の本心は「自分に何ができるか?」の答えを知っています。

本心は第二の神様ですから、本心から帰ってきた「答え」を行動に移す人が、世を暉す(てらす)光となるのです。

その可能性は誰にでもありますし、それが自分の人生を輝かせる方法でもあります

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