私は産科医として、母子の心身に健やかなお産を模索するうち、子どもたちに「胎内記憶」(子宮にいたときの記憶)があることに気づきました。
私の調査によると、小さな子の約2割に、胎内記憶があります。
さらにその前の記憶、つまりお母さんに宿る前のことを覚えている、というお子さんもいます。
子どもたちは、「雲の上のようなところでのんびり過ごし、どのお母さんのもとに生まれるか、自分で決めて生まれてきた」と語ることが多いのです。理生(りお)くんは、「にじ色の星から来た」と語っています。
ふしぎなのですが、ここ数年、「他の星からやってきた」と語るお子さんが、とても増えています。
理生くんは、こんなふうにいっています。
「戦争が好きな神様もいる。
でも、神さまは戦争できないので、人間にとりついて戦争させる。
ほんとうは、人間は、どの神さまとも心でつながって、おはなししなくてはならない」
いま、地球は、さまざまな意味で、危機にあります。
それは、人が神さまとの心の会話をなくして、我欲にすべてを費やすようになったことによって、生じているのではないでしょうか。
もしかしたら、現代という時代は、人が本来の生きかたを思い出すための、最後のチャンスかもしれません。
理生くんは、それを「すじみちを生きる」と、呼んでいます。心の神さまは、外にいるのではなく、すべての人の心の中にいます。
どんな人の心も、神さまの心とつながっていて、その声を聞くことができます。
昔の人は、そのことを、
「お天道さまが見ているよ」
「自分の心にはずかしくない生き方をしなさい」
という言葉で、教えてきました。私たちは再び、子どもたちに、「あなたの心の神さまは、なんて言っているの」と聞くことが、たいせつなのではないでしょうか。
『神さまががくれたひとすじの道』産婦人科医、池川明
星の子たちは、人が神さまの心とつながることを忘れたために、危機にある地球を助けたくて、この世に生を受けたのかもしれません。
サンマーク出版
所長視点
本心は第二の神様であり、私担当の神様であって、私がどのように生きていくのがいいのかをすべて教えてくれています。
しかし本心の声よりも、この世の出来事や事情に囚われてしまっているがゆえに、本心の声が聞こえにくくなっています。子どもたちだけでなく、すべての人が「私の心の神様がなんて言っているのか」静かに耳を澄ます時間が、なにより重要なのかもしれませんね
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