NO447 「まずは失敗」

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息をのむステージパフォーマンス、すばらしい芸術作品、革新的なビジネス、天才的な発明など、成功者の偉業を目にすると、それらは類まれな才能の賜物で、最初から完璧だったと思いがちです。

しかし実際、特にすばらしいとされる偉業のほとんどは、数えきれないほどの失敗と挫折の果てに生まれています。

早く学ぶためにはまず失敗する、もしくはシリコンバレーの起業家たちがよく言う失敗して前に進むという考え方は、革新的なビジネスの生命線です。

まずは可能な限り早く商品のサンプルを作ってフィードバックを得、チャンスや問題点を知り、次のステップに踏み出す。

この考え方は、ピクサー・アニメーション・スタジオのすばらしい作品作りの核心です。

『ファインディング・ニモ』や『ウォーリー』の監督を務めたアンドリュー・スタントンはこう語ります。

「僕のやり方は、ずっと変わらない。まずはヘマをする。要するに《どうせ失敗するんだからそれはもう認めて、失敗を恐れないようにしよう。ただし、早いとこ失敗して答えにたどり着こう》ってこと。僕は最初から正しい答えが分からなくてもいい。ただ間違いでもいいからすぐに、とにかく早く何か答えがほしいんだ」

自分に失敗するのを許すことは、あなたがクリエイティブな仕事をしようと思えば特に大切です。

著書『バード・バイ・バード…書くことと人生についての覚書』の中で、アン・ラモットは執筆と向き合う際の苦労について述べています。

ラモットは、作品を完成させるために欠かせないのは、自分に「うんざりするほど最低な原稿」を書くのを許してあげることだと言います。

ラモットは、「自分が何を書いているか、書きながら分かっている作家なんて、ごく一握りしかいない」と言います。

自分が何を書きたいか、物語がどこへ行こうとしているのかが分からなくても、とにかく座って言葉をかき混ぜていれば、物語が動き出す場所にたどり着ける。

これは、「まずは失敗」アプローチの要となるアイデアです。

つまり、まずは実際にやってみないことには、それがどんなもので、それに対して自分がどう感じ、そこから何かが得られるかは分からないのです。

『一歩を踏み出せば昨日と違う自分になれる!』ライアン・バビノー&ジョン・クランボルツ氏 日本文芸社https://amzn.to/38pBtyO

所長視点

新年に願ったことのほとんどは叶うようになっているようです。しかし、1月が終わるころには願ったことに対して努力するどころか忘れてしまうことが多いです。どこかであきらめてしまうか、最初からあきらめている。人や環境のせいにして、出来ない理由探しをしているときもあります。2021年は12月31日まで願ったことを忘れずに、毎日唱えて、チャレンジしてみようと思います

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