今日は引用は
ゆっくりいそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~
影山知明 著になります
今日の本の引用はこちら!
ゆっくり、いそげ。
クルミドコーヒー店主、影山知明
ラテン語で、「festina lente(フェスティナ・レンテ)」。朝起きて、寝坊に気付く。あ、予定に間に合わない。あわてて準備して飛び出すが、駅前までの道すがら打ち合わせに必須の資料を忘れたことに気付き、泣く泣く来た道を戻る…。
…フェスティナ・レンテ。「急がばまわれ」と言ってもいい。目的地への到達を急ぐのであればあるほど、むしろ目の前のこと、足元のことを一つ一つ丁寧に進めた方がいい。もしくは一つ一つ丁寧に進めていけば、存外早く目的地に到達できるものだ。
『結論はまた来週』という、ノンフィクションライター高橋秀美さんの書くコラムを読んだときのことだ。そのなかに「勇気を持って、ゆっくり行こう」という見出しのものがあった。2008年の北京オリンピック、競泳100メートル平泳ぎで金メダルを獲得した北島康介選手にまつわる話だ。“私は平井伯昌コーチの言葉に胸を打たれたのである。彼は決勝直前に北島に対してこうアドバイスしたという。
「勇気を持って、ゆっくり行け」
スピードを競うレースにもかかわらず、彼は「ゆっくり行け」と指示した。テレビ朝日によると、北島は100mの準決勝で前半50mを19ストロークで泳いでいたらしい。しかしこれだと後半に手足がバテて失速する。そこで平井コーチは200mを泳ぐ時のようにストローク数を減らして「全身を使ってゆっくり泳ぐ」戦略を立てて決勝に臨んだ。そして実際にゆっくり行ったら世界一速く着いたということなのである。”
こういうことはしばしば起こる。一つ一つ、一かき一かきには全力を尽くす。自分はこの「ゆっくり、いそげ(フェスティナ・レンテ)こそ、これからの経済や社会を考えるときの基本指針になるのではないかと思っている。
本のポイントはここ!
人間は心が中心。だからいくら実力や体力、スキルがあったとしても心の状態が行動に多大な影響を与えます。いくら高性能のスマホでも、圏外であったら性能は限定されてしまうのと同じですね
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