本心を育むNO537 自己肯定感と勘違い

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自己肯定感は状況によって高まったり、低まったりします。

もし、自己肯定感がつねに一定に保たれる性質のものであれば、私たちが抱える人生の悩みの多くは消え去り、カウンセラーの必要はなくなり、安心感に満ちた楽しい暮らしになるはずです。

「自己肯定感」とは、つまり自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れられること。

言わば、私たちの人生の軸となるエネルギーです。

自己肯定感という感情のエネルギーがあれば、日々の生活のなかで、「楽しい!」「大丈夫!」と思えることが多くなります。

ところが、自己肯定感は人生の軸となるエネルギーにもかかわらず、高くなる日もあれば、低くなったまましばらく停滞してしまうこともあります。

しかも、その高低がダイレクトにあなたの物事の考え方や行動力、判断力に強い影響を与えるのです。

アメリカで行われた心理学の研究によると、私たちは1日に6万回の思考をおこなっているそうです。

これは起きている時間、1秒に1回、何らかの思考をしながら生きている計算になります。

しかも、その6万回のうち80パーセント、約4万5000回は、身を守るためのネガティブな思考になりがちであるということもわかっています。

3秒に2回は身を守るためにネガティブな考えがよぎっていることになるわけです。

自己肯定感が低くなってしまうと、私たちの心はちょっとした出来事でも揺れ動き、気分が沈みやすくなり、行動は消極的になります。

言わば、自分に自分で「NO」と言っているような状態です。

つまり、ありとあらゆる出来事を否定的にネガティブに捉えてしまうのです。

逆に自己肯定感が高い状態にあると、物事を前向きに解釈することができ、気持ちが安定し、積極的に行動することができるようになります。

ですから、あなたのなかで「最近、なんとなくうまくいっていないな」「何が原因かわからないけど、モヤモヤした気持ちが消えないな」という変化が起きているとしたら、それは自己肯定感が低くなっているサインです。


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所長視点

自己肯定感の高い、低いがどこで決まってくるかといえば実は思い込みです。要は根拠がないのです。どんなに「あなたは素晴らしいのよ」と言われても、その理由を挙げられても最後は自分が自分を「どう思うか」で自己肯定感が決まってきます。

そして生まれたときから、自己肯定感が低い人はいない。何かが原因で「自分は価値がない」と勘違いしてしまった。

だったら「自分は価値がない」という勘違いに気づくだけで、自己肯定感は高まっていきます。

勘違いに気づくとき、わたしの覚醒が始まります




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