今日は引用は
志を貫いて生きる
になります
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仕事の種類に貴賤はない。大事なのは、その仕事を通して自分が世の中に役立つ何をやるのか、ということである。その職分を志にしたがって尽くす。
それが、自分のアイデンティティ(存在証明)を確立する、ということである。
吉田松陰の「寡欲録(かよくろく)によると
「自分は学者だが、ただ本を読んだり、詩をつくったりするだけではない。学んだことを世のため人のために役立てるのが職分だ。
また、武士でありたいと思っているが、それはすぐに刀を抜いて人を斬りつけるような粗暴な行いをしたいからではない。国のために命を惜しまず行動することが本分だ」私たちは仕事を種類で捉えがちだが、それは違うと言うのだ。
たとえば公務員の場合、役所に勤めていれば職種的には誰が見ても公務員だ。しかし、「大した成果をあげなくても、一生安泰。生活が保障されている存在なんですよ」 といった認識で勤めているとしたら、職分にもとる生き方と言わざるをえない。
「公」のために責任感とやりがいを持って「務」めるのなら、まさに公務員だ。アイデンティティとは、心理社会的なものだ。社会のなかで自己の存在証明をしていくことだ。どんな職種であれ、松陰のようにまず「自分は世のため人のために役立つ。これを職分とする」と決めること。
『超訳 吉田松陰語録 運命を動かせ』角川文庫
そうして自分のアイデンティティを確立して生きることが、志を貫いて生きることに通じるのである。
今日のポイント
志は世のため人のために何かをやろうと思うことで世の中を良くしようという思い
心のエネルギーが「私」ではなく「公」に向かうベクトルともいえます
それは普段の生活の「笑顔で人に接すること」「愛ある言葉で人に接すること」「思いやりの心をもって気配りをすること」「癒しの場所を提供すること」も、世のため人のための志を持った立派な行動です
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