場の研究所で有名な清水博先生は長年、場を研究されていく中で、その根本原理に与贈循環があると指摘されています。
与贈というのは、贈与をひっくり返した言葉で、贈与の中でも匿名での見返りを求めないものを言います。
この与贈が自分のいる《場》に対して行われると、その《場》が豊かになっていきます。
《場》が豊かになっていくと今度は、その《場》から自分へと与贈が居場所というかたちで返ってきます。
循環が起こっているのです。
たとえば、家族のためにケーキを買って帰るとします。
そうすると家族との関係もよくなり、家庭という《場》が豊かになります。
そうすると、自分の居場所もできる。
与贈は居場所づくりの方法なのです。
「人は居場所がないと感じると、精神を病んだり、アルコールに溺れたりする。他者に貢献することで、居場所を確保すればいい。」(アルフレッド・アドラー)
人は自分の「存在を否定」されたとき、生きる希望や、精神的なよりどころを失ってしまう。よりどころとは、拠り処であり、寄り所であり、つまり、居場所のこと。
反対に「存在の肯定」とは、あなたがいてくれてよかった、あなたに居て欲しいという、人から必要とされることだ。
これからの時代は、会社という居場所の存在が少しずつ希薄になってくる。
だからこそ、いくつもの拠り所が必要となってくるということだ。
自分がほっと安心できる場所。
居心地のいい場所。
認めてくれる場所。
必要とされる場所。
そんな居場所をいくつも持つ必要がある。
中でも一番大事な居場所が家庭だ。
『在宅HACKS!』東洋経済新報社
https://amzn.to/38xhAWJ 小山龍介さんより
所長視点
家庭が居場所の中で一番重要であるのは、家族こそが他者に貢献しあう最高の関係性が積み上がっているからだと思います。
家庭こそが愛の学校であり、家庭が神様の愛の定着地になったとき、人はみんなで幸せになれるのかもしれません
コメント
人生の結論で書いたまたまた萩尾望都トーマの心臓からの
感想ですが少年の命をさしだすという究極の自己犠牲は生徒会長ユーリの瞳のうえにアガペー、慈悲の愛に姿を変えて永遠の居場所を見つけたのだと思います。聖書のイサクの自己犠牲のように。教会員の方にもぜひともこの漫画トーマの心臓オススメです。
ありがとうございます。読んでみたいですね