今日のお題は
精神科医、斎藤茂太さんです
今日のお題
若いころはせっかちだった人も、年をとるにつれて、自然にゆっくり力が身について、ゆうゆうと生きてゆけるようになる、と単純に考えるかもしれないが、それは大きな間違いである。
ほうっておけば、せっかちな人は年をとるにつれて拍車がかかり、ますますせっかちになっていくものである。
たとえばレストランで注文した品が、すぐに出てこない。
五分待たされただけで、店員をつかまえて「まだなの?」というひとことが口から出る。
おさえられない。
そして、店員が自分の横を通るたびに催促したくなる。
「ちょっと、お待ちを」などといわれて後回しにされると、むしょうに腹が立ってくる。
せっかちの度合いがどんどんエスカレートするのだ。
がんこな人にも、同じことが起こる。
年をとるにつれて、がんこに拍車がかかっていき、「あんな、がんこなじいさんはいない 」といわれるようになる。
いじわるな人も度をこして、「あんな、いじわるばあさんは見たことない」となってくる。
人の性格は、年をとるにつれて、もともとの性格が強く出てきて、極端にな っていくものなのである。
加齢により血管が硬くなるように、アタマも硬直化 して、思考に柔軟性がなくなるのであろう。
アタマの柔らかい若い人ならば、注文したものがすぐに出てこなくても、「コックさんたちも、おいしいものをつくろうと、がんばっているのだろうなあ。だから多少の時間がかかるのも仕方がない。待たされる時間だけ、おいしいものが食べられるんだから、いいじゃないか」と考えることもできる。
周りで食事をしている人たちを観察しながら、待っ時間を楽しむこともできる。
ゆっくり力を養うためには、アタマも、日々、柔軟体操が必要である。
《年をとるとゆっくりカが身につく、はウソ》
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所長視点
心の中で「自分は(実年齢より)若い」と常に、思っている人は、それだけで明るく生きることができるそうです。
こういう人たちは、年をとっても、「せっかち」「頑固」「いじわる」の度合いが少ない
逆に、実年齢よりも年を取った、と感じている人たちは、文句や不平不満、愚痴や泣き言、悪口が多く、感謝がない。不機嫌で暗くて、新しいことを否定し、昔を懐かしんでばかりいるとのこと
『歳だから…』は禁句ですね
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