人は個性の強い人に憧れをもつ。
世の中を楽しそうにわたっているなと思う人はみんなそれなりの個性を持っている。
それに比べ自分はと、わが身をふり返れば「際立った個性はないな」とため息が出る、そんな人が多いのではないだろうか。
周りの人たちから「いい人だね」と、まるで十把一絡(じっぱひとから)げのように、まとめていわれてしまうのを気にしているような人たちだ。
別に個性が強くなくても「いい人」にはなれる。
人畜無害というレッテルを張って生きているようなものだと、自嘲気味にいう人もいる。おもしろみがないといいたいのだろう。
でもほんとうはそんなことはない。
世の中をおもしろくしているのは個性的な生き方をしている人ではない。
一握りのそういう人たちは、いってみれば料理のスパイスのような存在だからただ目立っているだけなのだ。世の中をおもしろくしているのは、「いい人だね」と一まとめにされてしまうような、ごくふつうの人たちなのである。
『「ホンネが丸見え」60の心理術』心理学者、多湖 輝
おそらくわたしもその中の一人だろう。
わたしは強烈な個性は天から授からなかったと諦めて、肩肘張らずに生きてきた。
それで十分楽しんでいるのだからそれでいいと思う。
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所長視点
日本食の主食はお米。西洋ではパン。共通しているものは「味が薄い」ことです
濃いキャラの人は目立つし、個性的にみえますが、全員が全員、そのような人ばかりだったら、それはそれで疲れそうです。
味が薄いからこそ、多くの人に好まれ、他を引き立たせます。
そのようなキャラもまた、魅力的ですね
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