今日のお題は
曽野綾子さんです
小説家でありながら、様々な社会活動をされる
敬虔なクリスチャンです
今日のお題
私たちは社会という集団の中で生きていますから、政治的配慮や法律がなければ日常生活も成り立ちません。
しかし最終的には、自分の行動を自分で決めるほかない。
それしか、後悔しない人生を生きる方法はないのです。
だから、それができない人間は、悲劇を生きることになる、と言っても言い過ぎではないでしょう。
にもかかわらず、いざとなると、日本人は平気で決断を他人に委ねてきたところが あります。
戦後の日本の教育は、子供に対して過保護でしたから、子供は親や周囲に甘やかされて、いつの間にか自分では何も決められない人間に育っていく。
学校が何を教えようと、間違っていると思うなら、各家庭でそれを正すべきなのですが、そんな勇気を持っている親はほとんどいない。
そして、何かあると全部、人のせいにするのです。
規則がないと動けなくなってしまった原因の一つは、本を読まなくなったからでしょう。
本には、あらゆる例外的なことが書かれています。
たとえば、私たちは「よく働きなさい、勉強しなさい、努力すればするだけのことはありますよ“なせばなる”ですよ」と教えられる。
しかし、本の中には、エリートになればいい人生を送れるとは限らないとか、 性悪な女とは別れたほうがいいと言うけれど、どうしても別れられない男の話とか、しがない生活に安住していた市井の人が僥倖にありつくとか、理屈に合わない話がいくらでもある。
読書をすれば、世の中はマニュアル通りに片付くほど単純ではないことがすぐにわかるはずです。
だから読書は、含みのあるいい人間をつくるんですけどね。
『思い通りにいかないから人生は面白い』三笠書房
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所長視点
読書は、他人の人生を疑似的に生きることができる。
本には、著者の人生や経験が詰まっています。
小説なら、事件やパニックが起きたときの、心理状態や、そのときの人間関係など、主人公の人生を追体験できるし、著者の人生観と出会うことができます
本との出会いは、直接、出会うことのできない人たちと、深い因縁的な出会いとなることになること間違いないです。
Let’s read a book !
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