本心を育む507 悩み相談の悩み

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相談される人に重要なことですが、すべての相談者の悩みに同化して浸り込んでいったら、多分大変だと思います。
皆さんも、人から相談を受けることがあると思いますが、ひとつ覚えておいていただきたいことがあります。
仏教には、大乗仏教と小乗仏教があります。
大乗仏教というのは、大きな乗り物を意味し、困っている人、苦しんでいる人を救済して、たくさんの人を乗せて彼岸へ行きましょう、という考え方です。
一方、小乗仏教は、小さな乗り物ということですから、自分が悟ればそれでよし、と考えます。
釈迦が死んで500~600年経つと、大乗仏教といううねりが起き、それが中国に伝わり、のちに日本に伝わって、日本は大乗仏教国になりました。
大乗仏教の広く救うという考えが浸透した結果、私たちは目の前に問題を抱えた人がいたり、辛そうな人が現れると「解決してあげなくっちゃ」と思い込むようになってしまったようです。
こうした傾向は、人生相談を受けるとき、確かによく表れていて、相談者の98%が自分以外のことで悩んでいます。

自分がこういう状態で困っている、というのは100人に2人ぐらいで、あとは「夫がこうだ」「妻がこうだ」「子どもがこうだ」という、自分の外側にいる人の悩みや苦しみや社会の矛盾を、あっちこっちからクマ手でかき集めているように思います。
その人たちのことを心配する結果、ご本人はまったく笑顔ではありません。

基本的なことを言いますと、私たちができるのは、まず、自分が笑顔になること、自分が太陽になることです。
その向こうにいる人の悩みは、自分のことではないのですから、解決できなくて当たり前です。
「私たちにそんな力はない」と思い切ったところから、ものすごく楽な人生が始まります。
しかし、自分が太陽ではないのに、「周りを明るくしてあげなくちゃ」という人が大半です。
まず、自分が明るく幸せな人になりましょう。
それが、私の言う“実践”です。
小乗仏教的な考え方で、明るく素敵に生きている人は、長い目で見ると、結果として周りにいい影響を与える可能性があるということです。

私は、小乗仏教的に生きています。
だから、ものすごく楽に生きています。
自分は何も背負っていないし、世の中を変えようとも思っていません。
ただ《実践的に生きる》ようになっただけです。
あなたが、笑顔の素敵な《太陽さん》になって、ひたすら幸せな光を投げかけていけば、周りの氷は自然に溶けていくでしょう。

『神さまに好かれる話』小林正観
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所長視点

自分の過去と他人は変えることができません。

変えれないことを変えようとするところから悩みが生まれてきます

人や出来事を変えようとするより、自分自身を変えていったほうが早いし、楽です。

あとは「相手が悪いのになぜ自分が変えなければならないのか」

というちっぽけなプライドを捨てるだけですね

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